インプラントメーカーは世界中で100~200社、国内メーカーだけでも30社以上あるといわれています。
そのうちの上位4社で世界シェアの半分以上がしめられています。
この記事では、世界トップの海外メーカーと国内メーカーについてご紹介します。
世界の4大インプラントメーカー
海外のトップメーカーは、歴史があり臨床例も多いことから信頼性が高くシェア率も高いので安心です。
そのいっぽう、欧米人にあわせて設計されているため、アジア人の骨格や骨質にあわない可能性があります。
- ストローマン(Straumann)・・・スイス
- ノーベルバイオケア(Nobel Biocare)・・・スウェーデン
- ジンヴィ(Zimvie)・・・アメリカ。旧ジンマーバイオメット3i
- アストラテック(Astra Tech)・・・スウェーデン。現在はアメリカのデンツプライシロナ社の傘下。
ストローマン社とノーベルバイオケア社が世界シェア率トップ2です。
国内2大メーカー
海外のトップメーカーにくらべ歴史は浅いですが、国内メーカーは日本人にあわせて設計されているので、日本人の骨格や骨質にあいやすいという長所があります。
- 京セラ・・・1978年に発売を開始(日本初の国産インプラント)
- ジーシー・・・1990年に発売を開始
歯科医院によって扱うメーカーが決まっている
取り扱っているインプラントメーカーは歯科医院によって決まっています。
インプラント治療を行っている歯科医院なら、どのメーカーでも対応できるわけではないのです。
つまり、インプラント治療を受ける歯科医院が決まると、自動的にインプラントメーカーも決まってしまうことになります。
かりに患者がストローマン社のインプラントを希望しても、その歯科医院がノーベルバイオケア社しか扱っていないのであれば対応できません。
治療を断られるか、取り扱いメーカーをすすめられるか、または別の歯科医院を受診するよう促されるでしょう。
歯科医院が多くのメーカーを取り扱わない理由
インプラントメーカーによって、規格(素材、形状、構造)が異なるからです。
規格が異なれば、使用する器具も違うものになります。
それはつまり、メーカーごとに器具をそろえる必要があるということです。
また、多くのメーカーを扱うことによって手術の精度が維持できないという懸念も出てきます。
そのような事情から、歯科医院で取り扱っているメーカーは1社、または多くても数社までに絞り込まれているのです。
インプラントメーカー選びは大事
聞いたこともないマイナーなインプラントメーカーは、厚生労働省の認可を受けていない可能性があり、品質の面で不安が残ります。
また、マイナーなメーカーだと、もし治療後にトラブルが起こった場合に取り扱っている歯科医院が見つからないというリスクもあります。
安心してインプラント治療を受けるために、シェア率が高い有名なインプラントメーカーを選ぶようにしましょう。
それぞれのメーカーの特徴を理解したうえで、自分にあったメーカーを選ぶことが重要です。
まとめ
- トップメーカー4社が世界シェアの半分以上をしめている
- 国内メーカーは日本人にあわせて設計されている
- 歯科医院によって取り扱うメーカーが決まっている
- シェア率の高いインプラントメーカーを選ぶこと